PCまわりを整えようと思ったとき、意外と迷うのがマウスです。
「作業用ならMX Master系がよさそう」「ゲームなら軽いゲーミングマウスがよさそう」と聞くことはありますが、実際にはどちらも使いたい人も多いはずです。ブログを書く、調べものをする、AIツールを触る、たまにゲームもする。そういう使い方だと、何を基準に選べばいいのか少し悩みます。
今回は、公開されている仕様をもとに、人気どころの3機種を比較します。
- Logicool / Logitech MX Master 3S
- Logicool G / Logitech G PRO X SUPERLIGHT 2
- Razer Basilisk V3 X HyperSpeed
この記事は実機を長期間使い込んだレビューではなく、購入候補を絞るための比較レビューです。価格や在庫は変わりやすいので、購入前には販売ページで最新情報を確認してください。
先に結論:作業重視か、FPS重視かで選び方が変わります
結論から言うと、3機種の選び方はかなりはっきり分かれます。

| 使い方 | 選びやすい候補 | 理由 |
|---|---|---|
| ブログ、資料作成、AI作業が中心 | MX Master 3S | 横スクロールや多ボタン、握りやすさなど作業向けの機能が多い |
| FPSや競技寄りのゲームが中心 | PRO X SUPERLIGHT 2 | 約60gの軽さと高性能センサーで、素早い操作に向いている |
| 普段使いもゲームも1台で済ませたい | Basilisk V3 X HyperSpeed | 多ボタン、2.4GHz/Bluetooth対応、価格帯のバランスが取りやすい |
ざっくり言えば、作業ならMX Master 3S、FPSならPRO X SUPERLIGHT 2、バランスならBasilisk V3 X HyperSpeedです。
マウスはスペックだけでなく、手の大きさ、持ち方、机の広さでも合う・合わないが出ます。なので「一番高いものを買えば正解」ではなく、自分の使い方に近いものから選ぶのが大事です。
比較した3機種の基本情報
まずは公開仕様ベースで、違いを表にまとめます。
| 比較項目 | MX Master 3S | PRO X SUPERLIGHT 2 | Basilisk V3 X HyperSpeed |
|---|---|---|---|
| 主な方向性 | 作業・クリエイティブ向け | 競技ゲーム・FPS向け | 普段使いとゲームの中間 |
| 重さ | 約141g | 約60g | 約110g |
| センサー / DPI | 200〜8,000 DPI | 100〜44,000 DPI | 18,000 DPI |
| ボタン | 7個 | 5個 | 7個のプログラム可能ボタン |
| 接続 | Bluetooth / Logi Bolt | LIGHTSPEED / USB-C有線 | HyperSpeed 2.4GHz / Bluetooth |
| バッテリー | 最大70日目安 | 最大95時間目安 | 最大285時間目安 |
| 向いている人 | 作業効率や操作のしやすさ重視 | 軽さと反応速度重視 | ゲームも普段使いも欲しい人 |
この表だけ見ると、ゲーミングマウスのDPIがかなり強く見えます。ただ、普段の作業ではDPIの上限よりも、握りやすさ、スクロールのしやすさ、ボタン配置のほうが効いてきます。
一方で、FPSのように細かく素早い視点移動をするゲームでは、軽さやセンサー性能、無線の安定性がかなり大事になります。用途が違うので、同じ土俵で「どれが一番強い」とは言いにくいです。
MX Master 3Sは作業用マウスとしてかなり強いです
MX Master 3Sは、文章作成、調べもの、ブログ運営、AIツール操作のような作業に向いたマウスです。
良い点は、横スクロールホイールや多ボタン、握りやすい形状など、作業中に使う機能がまとまっていることです。ブラウザのタブ移動、戻る・進む、横長の表、動画編集のタイムラインなどを扱う人には便利そうです。
また、Logi Options+でボタン割り当てを変えられるので、よく使う操作を登録できます。たとえば、スクリーンショット、コピー、戻る、アプリ切り替えなどをマウス側に寄せる使い方です。
一方で、気になる点もあります。約141gと重めなので、FPSで大きく振る使い方には向きにくいです。ゲームをまったくしない人なら気になりにくいですが、軽量マウスに慣れている人だと重さを感じるかもしれません。
MX Master 3Sが向いている人
- ブログや文章作成をよくする人
- Excel、Notion、ブラウザなどを長時間使う人
- 横スクロールや多ボタンを活用したい人
- 静音クリックや握りやすさを重視したい人
「ゲームもするけど、PCのメイン用途は作業」という人なら、かなり候補に入りやすいマウスです。
PRO X SUPERLIGHT 2はFPS重視ならかなりわかりやすい候補です
PRO X SUPERLIGHT 2は、軽さと反応速度を重視する人向けのゲーミングマウスです。
約60gという軽さは、作業用マウスとはかなり方向性が違います。腕や手首で大きく動かすFPSでは、重いマウスよりも扱いやすいと感じる人が多いはずです。HERO 2センサー、最大44,000 DPI、最大8kHzのレポートレートなど、スペック面も競技寄りです。
ただし、作業用として見ると、便利機能はかなり絞られています。ボタンは5個で、横スクロールホイールのような作業向け機能はありません。つまり「仕事もゲームも全部これ1台で快適」というより、ゲームのために割り切るマウスに近いです。
PRO X SUPERLIGHT 2が向いている人
- FPSや競技ゲームをよく遊ぶ人
- とにかく軽いマウスがほしい人
- ボタン数より、素早い操作感を重視する人
- 作業用マウスとは別でゲーム用を持ちたい人
逆に、ブログ作業や普段使いの便利さまで求めるなら、少しシンプルすぎると感じる可能性があります。
Basilisk V3 X HyperSpeedはバランス型として見やすいです
Basilisk V3 X HyperSpeedは、作業用とゲーミングの中間に置きやすいマウスです。
Razerの公式情報では、2.4GHzのHyperSpeed WirelessとBluetoothに対応しています。さらにボタン数も多めなので、ゲームだけでなく普段使いにも回しやすい構成です。
重さは約110gで、PRO X SUPERLIGHT 2ほど軽くはありません。一方で、MX Master 3Sよりは軽いです。軽量FPSマウスほど尖っていないぶん、普段使いとゲームを1台でまとめたい人には現実的な候補になります。
気になる点は、作業用マウスとしてはMX Master 3Sほど作業特化ではなく、競技ゲーム用としてはPRO X SUPERLIGHT 2ほど軽くないことです。良く言えばバランス型、悪く言えばどちらにも突き抜けてはいません。
Basilisk V3 X HyperSpeedが向いている人
- ゲームも普段使いも1台で済ませたい人
- 多ボタンを使いたい人
- Bluetooth接続も使いたい人
- いきなり高級マウスに行く前に、バランス重視で選びたい人
「作業もゲームもそこそこ快適にしたい」という人には、3機種の中で一番わかりやすい中間案です。
買う前に見るべきポイント
マウス選びで失敗しやすいのは、スペックだけを見てしまうことです。DPIやレポートレートも大事ですが、毎日使うなら手に合うかどうかのほうが効いてきます。

| 見るポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 手の大きさ | 大きいマウス、小さいマウスのどちらが握りやすいか |
| 持ち方 | かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちのどれに近いか |
| 重さ | 作業中心なら安定感、FPS中心なら軽さを重視しやすい |
| 接続方法 | Bluetoothが必要か、2.4GHzの安定性を優先するか |
| ボタン数 | ショートカットを割り当てたいか、シンプルでよいか |
| ソフトウェア | ボタン設定やDPI設定を細かく変えたいか |
できれば店頭で触るのが一番です。難しい場合は、手の大きさと普段の持ち方を先に整理してから選ぶと、見た目だけで買うより失敗しにくいです。
どれを選ぶべきかのまとめ
最後にもう一度、用途別に整理します。
| 選びたい方向性 | 候補 |
|---|---|
| 文章作成、ブログ、AI作業を快適にしたい | MX Master 3S |
| FPSや競技ゲームを本気で遊びたい | PRO X SUPERLIGHT 2 |
| 仕事もゲームも1台でそこそこ快適にしたい | Basilisk V3 X HyperSpeed |
この3つは、どれが上かというより役割が違います。
作業時間が長い人は、MX Master 3Sのような作業向けマウスが合いやすいです。FPSをよく遊ぶ人は、PRO X SUPERLIGHT 2のような軽量ゲーミングマウスが選びやすいです。どちらも少しずつ使うなら、Basilisk V3 X HyperSpeedのようなバランス型から入るのも自然です。
マウスは毎日触るものなので、合うものを選ぶとPCまわりの満足度がかなり変わります。スペック表だけで決めず、「自分は何をしている時間が一番長いか」から選ぶのがちょうどいいです。
参考情報
- MX Master 3S 公式仕様
- PRO X SUPERLIGHT 2 公式仕様
- Razer Basilisk V3 X HyperSpeed 公式ページ
- Razer Basilisk V3 X HyperSpeed サポート仕様